前世ありルーク。あくまでルーク。
だからアイデンティティもしっかりあります。
前世は日本人現代人!憑依とかとは違う感じで。性格はルークそのもの。
生まれ変わり。
生まれ変わっちゃったのオレ?あれー。みたいな。
ライトに時にシリアスに、なネタSS。続くかもしれないし続かないかもしれない。
読み返しゼロで勢いだけでかきました。
親善大使:短髪ヒヨコ 4:6
こぽこぽこぽとここちいいおと。
せいめいの、はじまるおと。
ねむくてねむくて、いしきはまたとおざかる。
…あれ?あれ?あれれれれれ?
「………………ありえヌェェエエエェエエエ!!!」
俺は死んだはずだったのだ。東雲 流兎(しののめ るう)として、生を終えた。まだぴっちぴちの18歳だったにも関わらず、だ!あああ、もう、本当に交通ルールを守りましょう!だ!!俺のこと轢き殺した奴をとりあえず脳内でフルボッコだあの屑が!
「ルーク様がお目覚めになられました!」
「奥様!ルーク様が!!」
「ルーク!ああ、ルーク、怖かったでしょう辛かったでしょう?もう母がいますからね。大丈夫ですよ」
突然右から左からざわざわと人の声。さすがにビックリした。というかいままで気づかなかった。医者と思われる白衣を着た初老のじーさんと綺麗なメイド服のねーちゃんが慌しく動いて喋る。奥様と呼ばれた綺麗な淑女は俺の頬を白魚のような手で愛おしそうに撫で涙を流す。
あああ、でも、ちょっ、寝起きにその音量はできれば勘弁してくれ!あ、頭が痛い…。
「…ルーク?」
「あ、の…」
思わず俺が寄せてしまった眉を見て、その淑女は心配そうにさらに顔を覗き込んできた。、心配させていると思うと本当心苦しいし、申し訳なく思うのだがさらに俺は自身のおかれている現状確認のために酷なことを聞かなければならないらしい。
「しつれいですが、どなた…でしょうか?ついでにここはどこで、おれはどうしてここにいるのでしょうか?」
その瞬間、空気が固まった。間違いなく。
っていうか今気づいたがなんだこのたどたどしさと幼い声は!
いや、うん。周りはみんな俺のことを「ルーク」って呼ぶ。俺は「流兎」のはずなのに。ついでに言えば多分死んだと思ったのに。しつこい様だがあの運転手は脳内フルボッコ続行中だ。
とにかく、もし奇跡的に俺が生き延びたとするのならば病院の病室でなければならない。…集中治療室かも知れないけれどな!それなのにここはそんな場所ではなさそうだし、俺が寝ているベッドもかなりいいものだと思う。それに看護師じゃなくて時代錯誤したファンタジーなドレスを纏った淑女にメイドさんがいる時点でなんかおかしい。俺の常識的に。
勘違いされているのか?そんなに俺とルークはそっくりさんなのか?そんな馬鹿な。
「奥様!」
そんな思考を一瞬にして巡らせていた矢先、俺の頬を撫でていた淑女がふらりと倒れて周りの人たちが慌てだした。思わぬ形で固まった空気が融解した。
俺も慌てて淑女に駆け寄ろうとベッドから飛び起きたが地に足をつけた瞬間、まったく力が入らないことに気づいた。ガクンときた。…とてもダサい。
っていうか、生まれたての子鹿かよ!俺!!
歩けないなんてンな馬鹿な!!(あ、シャレじゃないコレ)
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